小児矯正を「やらなきゃ良かった」と後悔しないためのポイントを解説
ブログこんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。
子どもの歯並びが気になって小児矯正を検討している保護者の方がいるのではないでしょうか。せっかくお金と時間をかけて小児矯正をするならば「やらなきゃ良かった」と後悔したくはないでしょう。
本記事では、小児矯正をして「やらなきゃ良かった」と後悔したケースや後悔しないためのポイントについてくわしく解説します。これから小児矯正をしようと考えている保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔したケースとは?
小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔につながるケースは、次の4つです。
小児矯正後に後戻りを起こした
「矯正をしてしばらくしたら前の歯並びに戻った」など、矯正後に後戻りを起こして後悔するケースがあります。このケースに陥る理由は矯正後、保定期間に入ったタイミングでのメンテナンス不足が考えられます。
子どもの歯は大人の歯よりも動きやすいので矯正の効果を感じやすいですが、動きやすいということは後戻りもしやすいということです。保定期間中のメンテナンスを怠ると、後戻りを起こす可能性があります。
抜歯をされた
抜歯はしたくないと話していたにもかかわらず治療の過程で抜歯をせざるを得なくなり抜歯をしたことを後悔するケースもあるでしょう。治療の過程で歯を抜かないと歯並びが整わない場合には抜歯が選択されます。
小児矯正の場合、いずれ抜け落ちる乳歯が抜歯の対象になることが多く、はじめから永久歯が抜歯の対象になるケースは少ないです。それでも、永久歯の抜歯を勧められた場合には、歯科医師に理由を確認しましょう。
治療期間が長い
思っていたよりも治療期間が長くなり、矯正治療をやらなきゃ良かったと後悔するケースもあります。
長期間の治療になると子どもの負担になって矯正治療をやめたがったり、学校や習い事の都合で通院時間を確保できなくなったりして、小児矯正を後悔することがあるかもしれません。
拡大床によるトラブル
小児矯正では、拡大床といって歯列を頬側に拡大させる装置を使う場合があります。
しかし、拡大床の使い方が不適切な場合、噛み合わせに影響が出たり、顎が広くなったように感じたりと機能面や見た目に影響が出てしまい、後悔するケースもあるでしょう。
小児矯正をしたほうがよい症例
小児矯正をしてやらなきゃ良かったと後悔するかもしれないから、矯正治療を諦めようと考える方もいるかもしれません。
しかし、将来のことを考えると小児矯正をしたほうがよい症例もあります。
小児矯正を検討したほうがよい症例は、以下のとおりです。
叢生
叢生とは、歯と歯が重なり合ってガタガタとした見た目の歯並びのことです。顎が小さい場合や歯が大きい場合に起こりやすい歯並びといわれています。
歯と歯が重なってガタガタとしているため歯が磨きにくく、放置すると虫歯になりやすいです。また、ガタガタとした歯並びがコンプレックスとなり大きな口をあけて笑えなくなる場合や、人前で口もとを見せられなくなる場合もあります。
上顎前突
上顎前突とは、いわゆる出っ歯のことです。骨格や歯の大きさなどが原因で起こることもあれば、指しゃぶりや舌で歯を前に押すなどの癖が原因で起こることもあります。
口が閉じにくくなるため口呼吸の原因にもなるうえに、口の中が乾燥しやすく、口臭や虫歯になるリスクもあります。また、歯が前に出ていることから見た目にコンプレックスを抱えることもあるでしょう。
反対咬合
反対咬合とは、いわゆる受け口のことです。上あごが小さいことで起こるケースもあれば、上の前歯が内側に傾いて起こるケースもあります。また、アデノイドといい咽頭扁桃が肥大して反対咬合になることもあります。
噛み合わせに影響が出やすく、噛む力が弱くなったりうまく食べ物を噛めなくなったりするでしょう。また、顎が成長することで受け口が目立つようになるため、年齢が上がるにつれて見た目にコンプレックスを抱えることもあります。
開咬
開咬とは、噛み合わせたときに上下の前歯の間に隙間ができる歯並びです。話すときに空気が漏れやすく発音が不明瞭になったり、食べ物を前歯で噛みきったりすることが難しくなります。
また、前歯が十分に機能しないことで奥歯に負担がかかり顎関節症になるリスクが高まります。遺伝的な要素もありますが、噛む力が弱かったり舌を前に出すような癖があったりするとそれが原因で開咬になると考えられているのです。
小児矯正を後悔しないためのポイント
小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔したくないという方に向けて、ここからは小児矯正を後悔しないためのポイントについて解説します。
小児矯正で後悔したくないという方は、ぜひ参考にしてください。
信頼できる歯科医院を探す
小児矯正は大人の矯正治療よりも難易度が高いといわれているため、まずは信頼できる歯医者を探しましょう。
子どもの矯正治療を検討するにあたり「抜歯は必要になるの?」「どれくらいの費用がかかるの?」「痛みはあるの?」など、疑問をもつ保護者の方もいるでしょう。このような疑問点に対して、丁寧に説明をしてくれる歯科医院を選ぶことが重要です。
また、なかには無理に治療を勧める歯科医院もあるでしょう。治療を無理に勧める歯科医院を選ぶと、例えば説明なしに無理に抜歯をされた、必要のない治療を追加されたというトラブルに発展しかねません。患者さんの意見を尊重してくれる歯科医院を選びましょう。
矯正後は保定期間があることを理解する
矯正治療後は保定期間が設けられています。保定期間とは、矯正治療できれいに整えた歯並びを固定する期間のことです。保定期間中に保定装置の装着を怠ると歯が後戻りを起こす可能性があります。
多くの方がこの保定期間についての理解が足りず、その結果として治療期間が長いと感じたり、後戻りを起こしたりして後悔することがあるのです。
保定期間は矯正治療で整えた歯並びを維持するために重要な期間です。矯正後には保定期間があることを理解し、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着しましょう。
小児矯正のメリット
後悔するケースもある小児矯正ですがメリットもあります。
小児矯正のメリットは、次の通りです。
歯が動きやすく痛みが少ない場合が多い
子どもの場合、顎の骨が成長段階にあるため歯を動かしやすいです。そのため、個人差もありますが大人の矯正治療に比べて痛みが少ない場合が多いでしょう。
あごの骨のバランスを整えやすい
成長途中にある子どものうちに矯正治療をおこなうと、あごの骨のバランスを整えやすいです。顎の骨格が歯並びに影響を及ぼしている場合、子どものうちに矯正をしたほうが負担をかけずに歯並びを改善できるでしょう。
歯並びに影響を及ぼす癖を治せる
子どもの歯並びは遺伝の影響もありますが、舌の押し出しや指しゃぶりなどの癖が関係しているともいわれています。
子どものうちから矯正治療を行い、専用の装置を装着したり、舌や口周りの筋肉を鍛えるトレーニングを行ったりすることで、歯並びに影響を与える癖の改善が見込めます。
抜歯の可能性が低い
小児矯正では顎の成長を促しながら歯を動かすスペースを確保できます。そのため、大人であれば抜歯をしなければならない症例でも小児矯正ならば抜歯をせずに矯正治療を終了できる場合があるのです。
まとめ
矯正後に後戻りを起こした、治療期間が思っていたよりも長かったなどの理由で小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔する方もいます。小児矯正で後悔したという話を耳にすると子どもに矯正治療を受けさせるべきか迷う方もいるでしょう。
しかし、子どもの歯並びによっては矯正をしたほうがその後の生活によい影響をもたらします。
小児矯正をやらなきゃ良かったと後悔しないための最大のポイントは歯科医院選びです。小児矯正を検討する際は、治療内容はもちろん、不安点や疑問点に対して丁寧に説明をしてくれる歯科医院を選びましょう。
小児矯正を検討されている方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。