矯正中にマウスピースが浮くときはどうしたらいい？対処法を解説！

こんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。

「マウスピースが浮いているように感じる」「マウスピースが浮いたままだと何がだめなの？」「マウスピースが浮くときはどうすればいいの？」とお悩みではありませんか。

マウスピース矯正中は長時間マウスピースを装着しておく必要がありますが、マウスピースが浮いていると不安になることもあるでしょう。マウスピース矯正において大切なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。

本記事では、矯正中にマウスピースが浮く原因や、対処法などについて詳しく解説します。マウスピース矯正を検討している方や、マウスピース矯正中の患者さまはぜひ参考にしてください。

矯正中にマウスピースが浮く原因

矯正中にマウスピースが浮く原因にはどのようなものがあるのでしょうか。矯正中にマウスピースが浮く主な原因は、以下のとおりです。

マウスピースを交換した直後のため

マウスピース矯正は、オーダーメイドで作製されたマウスピースを使用して歯並びを整える矯正方法です。歯の動きに合わせて段階的にマウスピースを交換していきますが、新しいマウスピースに交換した直後はマウスピースが浮くことがあります。

これは、現状の歯並びがマウスピースの形状に追いついていないために起こります。歯の移動が進めば、1週間程度で自然とフィットして浮きはなくなるでしょう。

マウスピースがうまくフィットしていない

マウスピースを装着しているつもりでも、しっかりとフィットしていないことで浮いているように感じることがあります。うまく装着できていなければ、矯正の効果がでないため注意が必要です。

新しいマウスピースに交換した直後であれば多少の浮きは問題ない場合が多いですが、数日経っても浮くようであれば、装着方法を見直したりマウスピースに不具合がないか確認したりしてください。

マウスピースをつける順番を間違えた

マウスピース矯正は、精密検査の結果に基づいて設計されたマウスピースを段階ごとに交換しながら進めていきます。マウスピースをつける順番を間違えると、現状の歯並びには強すぎる矯正力が歯に加わるため、痛みを伴ったりマウスピースが浮いたりするのです。

新しいマウスピースに交換する際は、順番を間違えないように注意しましょう。

マウスピースの装着時間が短い

マウスピース矯正中では、マウスピースを1日20時間以上装着するよう指示されることが多いです。長時間マウスピースを装着している必要があるため、装着時間を守らなければ計画通りに歯が移動しません。

結果として、マウスピースの形状と歯並びが合わなくなり、マウスピースが浮くことにつながります。「装着を忘れてしまった」とならないために、自己管理をしっかり行いましょう。

マウスピースが破損している

マウスピースはご自身で着脱が可能です。自分の意思で着脱ができるのは便利な反面、マウスピースを外すときにヒビが入ったり破損したりするリスクがあります。

破損したことに気づかず使用した場合、マウスピースが浮いたように感じるかもしれません。「マウスピースが浮いている」と感じたら、まずはマウスピースを確認しましょう。ヒビや破損を見つけた場合は、速やかに歯科医師に相談にしてください。

計画通りに矯正が進んでいない

マウスピース矯正は、事前におこなう精密検査の結果に基づいて精密な治療計画を作成して矯正を進めていきます。歯の動きやすさには個人差があるため、計画通りに矯正が進まないこともあるでしょう。

これが原因でマウスピースが浮くと感じる場合、治療計画の見直しやマウスピースの作り直しが必要になる可能性があります。マウスピースの浮きが気になったら、まずは歯科医師に相談しましょう。

どれくらいのマウスピースの浮きなら問題ない？

マウスピースを交換した直後であれば、多少の浮きは問題ありません。具体的には1mm程度の浮きは許容範囲です。

ただし、マウスピースが全体的にうまくフィットしなかったり、1週間ほど経っても装着時に違和感を覚えたりした場合は、マウスピースの形状に問題があるかもしれません。浮き具合によってはマウスピースのフチが口内の粘膜を傷つけることもあるので、早めに歯科医師に相談するとよいでしょう。

矯正中にマウスピースが浮いたままだと

マウスピースが浮いたまま放置していると、理想の歯並びが手に入らないリスクが高くなります。

適切な矯正力がかからないことで、歯が計画とは違う位置に移動することもあるでしょう。その場合、マウスピースの作り直しが必要になる可能性が高いです。

作り直しには2〜3週間程度かかるため、治療期間が予定よりも長引くでしょう。治療期間を必要以上に長引かせないためにも、マウスピースの浮きを感じたら早めに歯科医師に相談しましょう。

矯正中にマウスピースが浮くときの対処法

マウスピース矯正中に「マウスピースが浮く」「マウスピースがうまくフィットしない」と感じた際は、どのように対処すればよいのでしょうか。主な対処法を確認しましょう。

マウスピースの装着時間を守る

マウスピース矯正中は、食事や歯みがきのときを除いて1日20時間以上マウスピースを装着しておく必要があります。装着時間を守らなければ、予定通りに歯が動かず治療期間が長引くでしょう。

計画通りに歯が動いていないとマウスピースが浮く原因にもなるため、装着時間はしっかりと守ってください。マウスピースを外している時間が長ければ長いほど、治療計画とのズレは大きくなります。

チューイーを使用する

チューイーとは、マウスピースと歯をしっかりと密着させるために噛むシリコン製の補助道具のことです。

新しいマウスピースと現状の歯並びが完全にフィットすることはなく、交換直後にマウスピースが浮くことは珍しくありません。また、ご自身では「うまくフィットした」と思っていても、実はしっかり装着できていないケースもあります。

そのような場合は、チューイーを噛んでマウスピースと歯をしっかりフィットさせましょう。一般的にチューイーはマウスピースと一緒に渡してもらえますが、渡されなかった場合は歯科医師に相談してみましょう。市販されているものでも問題ありません。

1つ前のマウスピースに戻してみる

マウスピースを交換した直後に大きく浮く場合、1つ前のマウスピースを装着してみてください。マウスピースが浮く原因は、治療計画通りに歯が動いていないためにマウスピースの形状と現状の歯並びがミスマッチを起こしているからです。

1つ前のマウスピースを装着して、予定通りに動いていない歯を再度整える必要があります。数日経ったあとに新しいマウスピースに交換すると、浮き具合が改善されるかもしれません。

それでも改善しない場合は、歯科医師に相談してみてください。

マウスピースを作り直す

1つ前のマウスピースに戻したあとも浮き具合が改善しないときは、マウスピースを作り直して矯正治療を進める場合があります。また、マウスピースの取り扱いを誤って変形・破損させた場合も、マウスピースの作り直しが必要です。

マウスピースの作り直しには1ヶ月程度かかるため、対応が遅れれば遅れるほど矯正治療が長引きます。マウスピースに異常を感じたら、速やかに歯科医師に連絡して対応してもらいましょう。

歯科医師に相談する

マウスピースが浮く原因はさまざまです。計画通りに歯が移動していないことが原因の場合もあれば、マウスピースの変形が原因の場合もあります。

あれこれ試して時間を消費するよりも、マウスピースに違和感を覚えたら早めに歯科医師に相談しましょう。早い段階で対応できれば、治療計画にズレが生じていたとしてもリカバリーしやすいでしょう。

まとめ

本記事では、矯正中にマウスピースが浮くときの原因や対処法について詳しく解説しました。マウスピースを交換した直後だと、マウスピースがうまくフィットせずに浮くこともあります。使い始めであれば多少浮いていても問題はありません。

しかし、マウスピースの装着時間を守れていなかったり、マウスピースの浮きを放置していたりしたことが原因でマウスピースが浮いている場合は、治療計画の見直しも視野に入れる必要があります。マウスピースに違和感を覚える場合は、早い段階で歯科医師に相談しましょう。

マウスピース矯正を検討されている方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。