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ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するメリットと抜歯が必要なケース

ブログ

こんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。

ワイヤー矯正の模型

「ワイヤー矯正を始めたいけれど、親知らずがある場合は抜歯するの?」「親知らずを抜くのは怖いから、抜かずにワイヤー矯正を受けたい」など、親知らずがある場合の矯正治療について疑問や不安をお持ちの方もいるでしょう。

治療開始時は親知らずが生えていなくても、ワイヤー矯正中に親知らずが生え始める場合もあります。ワイヤー矯正中に親知らずが生えた場合、どのような影響があるのか気になる方は多いでしょう。

今回は、ワイヤー矯正中の親知らずの抜歯について詳しく解説します。抜歯するメリット・デメリットや、抜歯せずにワイヤー矯正をする際の注意点もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

親知らずとは?

親知らず

親知らずは、17~20歳頃に生えてくる永久歯です。ほかの永久歯は15歳前後に生え変わるのに対し、親知らずだけは少し遅れて生えてきます。

現代人は顎のサイズが小さい傾向があり、親知らずがきれいに並ぶためのスペースはない場合が多いです。十分なスペースがないのに無理に生えようとして、傾くこともあるでしょう。ほかの歯を押して、歯列に悪影響を与えることもあります。

現在では、親知らずは虫歯や歯周病などのトラブルの原因になることが多いです。そのため、ほかの永久歯とは異なり抜歯しても問題ない歯と考えられています。

まっすぐに生えておりほかの永久歯に悪影響を及ぼす可能性が低い場合は、残しても問題ないとされています。虫歯や歯周病で失った奥歯の代わりに、親知らずを使用できることもあるでしょう。

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するメリット・デメリット

親知らずを抜歯するメリット・デメリットイメージ

ワイヤー矯正中に必ず親知らずを抜歯しなければいけないわけではありません。抜歯にはメリットとデメリットがあります。順に確認しましょう。

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するメリット

親知らずを抜歯することで、ワイヤー矯正をスムーズに進められます。また、将来トラブルが起こる可能性が減ることもメリットでしょう。

歯を並べるために必要なスペースを確保できる

顎のサイズに対して歯が大きい場合や、歯の配置に問題がある場合、親知らずを抜歯することで歯を並べるために必要なスペースを確保できます。歯を適切に配置し、理想的な歯並びを目指せるでしょう。

親知らずに限らず、ワイヤー矯正ではスペースを確保するために抜歯を行うことがあります。残す価値があまりない親知らずは抜いても問題ありません。

特に、親知らずが手前の歯に干渉する場合は抜歯を検討します。治療に支障をきたす可能性があるので、抜歯すればワイヤー矯正をスムーズに進められるでしょう。

歯列の安定に役立つ

ワイヤー矯正終了後に親知らずが生えた場合、歯列に悪影響を与える可能性があります。特に、斜めや横向きに生えた場合は後方から歯列を押します。

整えた歯並びが乱れる可能性があるので、抜歯して歯列の安定を図るのが一般的です。

炎症を予防できる

親知らずの周囲に炎症が生じることがあります。特に、口腔ケアが難しくなるワイヤー矯正期間中は、炎症を抑えることが重要です。

抜歯によって炎症を予防することで、不快感を覚えずにワイヤー矯正を進められます。

虫歯や歯周病のリスクを軽減できる

親知らずは歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすいです。親知らずが虫歯になることも多いでしょう。

親知らずを抜歯しておけば、虫歯や歯周病などのリスクを軽減できます。

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するデメリット

親知らずの抜歯は、患者さまにとって身体的にも心理的にも大きな負担になります。また、回復期間が必要になる、費用がかかるといったデメリットも考えられるでしょう。

治療に伴う負担が大きい

親知らずの抜歯は、ほかの永久歯の抜歯に比べて大がかりになることが多いです。斜めや横向きに生えている場合は、顎の骨を削って抜歯することもあるでしょう。外科的な手術を伴うので、患者さまの負担は大きいといえます。

抜歯は局所麻酔を使用して行われます。抜歯中に痛みを感じることはありませんが、歯を取り囲む骨を削る、歯を引き抜くなどの作業を行うので、振動や圧迫感は生じるでしょう。

抜歯後は痛みや腫れが出ることが多く、処方される鎮痛薬で痛みを抑える必要があります。

回復期間が必要になる

親知らずの抜歯後は、抜歯した箇所がふさがるまでに時間がかかるので回復期間が必要です。腫れや出血を伴い、苦痛や不快感を覚えるでしょう。

抜歯をしたあとは、矯正装置を取り付けるまでに1週間~1か月ほどの期間を設けるのが一般的です。

保険が適用されない

虫歯や歯周病など、すでにトラブルが生じている場合の抜歯とは異なり、矯正治療に伴う抜歯には保険が適用されません。自費による親知らずの抜歯は1本あたり5,000~15,000円ほどの費用がかかるため、経済的な負担が増えるでしょう。

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するケース

親知らずの抜歯

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯するケースは、以下のとおりです。

矯正治療に悪影響を与える可能性があるケース

上述しましたが、親知らずが斜めや横向きに生えている場合、歯列を後ろから圧迫するので歯並びが乱れる可能性があります。矯正治療で歯並びを整えられたとしても、後戻りするリスクが高いでしょう。

矯正治療に悪影響を与える可能性がある場合は、親知らずは抜歯するのが一般的です。歯を並べるスペースが足りない場合も、親知らずを抜歯することがあります。

口腔内を清潔に保ちにくいケース

親知らずは口腔内の最も奥に生える歯なので、非常にブラッシングしにくいです。特に、斜めや横向きに生えている場合は、意識して磨いても汚れを除去しにくいため虫歯や歯周病のリスクが高いでしょう。

ワイヤー矯正中は、矯正装置を歯の表面に固定するため、親知らずがなくてもブラッシングが難しくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、磨き残しやすい場合は抜歯するでしょう。

痛みや不快感があるケース

ワイヤー矯正中に限らず、親知らずが痛みや不快感を引き起こすことがあります。親知らず周囲の歯茎が腫れることもあるでしょう。

ワイヤー矯正中は歯が移動することによる痛みや、矯正装置が粘膜に触れることによる口内炎など、トラブルが起こりやすいといえます。もともと痛みや不快感がある場合は、抜歯を選択したほうがよいでしょう。

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯しなくてもよいケース

親知らずの治療

ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯しなくてもよいケースは、以下のとおりです。

適切に生えており、矯正治療に影響を与えないケース

親知らずがまっすぐ生えており、虫歯や歯周病、腫れ、炎症といった問題が生じていない場合は、抜歯の必要はありません。抜歯をしなくても歯が並ぶスペースが十分にある方は親知らずに限らず、抜歯せずにワイヤー矯正を行えるでしょう。

親知らずが奥歯の代わりになるケース

虫歯や歯周病で第一大臼歯や第二大臼歯を失った場合、親知らずを代わりに使用できることがあります。ワイヤー矯正で失った歯のスペースを埋めて奥歯として使用できるのであれば、抜歯する必要はありません。

抜歯するリスクが高いケース

親知らずを抜歯する際は、さまざまなリスクを伴います。下の親知らずの場合は、骨の中を通る神経を傷つけるリスクがあります。神経が傷つくと、唇や舌の痺れ・麻痺などを引き起こすでしょう。

上の親知らずの場合、上顎洞とよばれる鼻の横にある空洞と抜歯した穴がつながることがあります。穴は自然に塞がるのが一般的ですが、うまく塞がらずに上顎洞炎を引き起こすことがあるでしょう。

親知らずを抜歯するリスクが高いと判断された場合は、抜歯は行われません。

親知らずを抜歯せずにワイヤー矯正をする際の注意点

ワイヤー矯正の注意点

親知らずは、ワイヤー矯正中に限らず清掃が難しく、炎症を起こしやすい部位です。ワイヤー矯正でブラケットやワイヤーを装着すると、さらに清掃が難しくなるでしょう。

ワイヤー矯正中は、親知らずの周囲に炎症が起こる、親知らずが虫歯になるなどのリスクが高まります。適切な歯磨きと口腔ケアで、口腔内を清潔に保つことが大切です。

親知らずが歯肉から一部でも見えていると虫歯になりやすいため、定期的に歯科医院を受診しましょう。矯正治療のための抜歯は自費診療となりますが、親知らずの状態によっては保険が適用される場合もあります。

治療を開始する前に担当の歯科医師とよく相談し、ワイヤー矯正中に親知らずを抜歯する場合の費用についても確認しておきましょう。

まとめ

ワイヤー矯正をする女性

親知らずに限らず、ワイヤー矯正では歯と歯の間にスペースを作るために抜歯することがあります。抜歯の対象が、親知らずでもほかの永久歯でもよい場合は、親知らずを優先して抜歯するでしょう。ほかの健康な永久歯に比べ、虫歯や歯周病になりやすい親知らずは残す価値が低いとされているためです。

親知らずがまっすぐに生えており、矯正治療に悪影響を及ぼす可能性が低いと考えられる場合は、積極的に抜歯する必要はないでしょう。

基本的に、ワイヤー矯正中に親知らずが生えてきても、治療は中断されません。

しかし、親知らずをあらかじめ抜歯しておけば、治療完了後の後戻りや、虫歯や歯周病のリスクを軽減できます。

親知らずの抜歯は少なからず痛みを伴い、経済的な負担も増えます。抜歯に伴うメリットとデメリットをよく理解し、ご自身がどのような治療を希望するのかを担当の歯科医師にしっかりと伝えましょう。

ワイヤー矯正にお悩みのある方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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