小児矯正にかかる費用はどれくらい?費用をおさえる方法も解説!
ブログこんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。
お子さまの歯並びや噛み合わせが気になる親御さまは多いのではないでしょうか。小さな頃から歯並びを意識して矯正治療をすれば、成人になってから矯正治療を行うよりも負担が少なく、期間も短く済むケースが多いです。
小児矯正といっても治療方法や時期はさまざまで、それぞれ特徴や適切な時期、費用が異なります。本記事では、小児矯正の種類やかかる費用、および費用をおさえる方法を解説します。
小児矯正の適切な時期
小児矯正は行われる時期によって、1期治療と2期治療の2つに分類されます。それぞれ治療内容や目的は異なり、お子さまの成長過程や歯の生え具合によって適する治療も変わります。
1期治療
1期治療は永久歯が生えそろう前までに行われる治療で、一般的に3~10歳頃までの時期があてはまります。
1期治療では歯が生える土台作りが目的であり、永久歯が綺麗に並ぶスペースを確保するために、顎の成長をコントロールして大きくします。また、歯並びに悪影響を与える習慣(口呼吸、指しゃぶり、頬杖、唇舐め癖など)も、1期治療で改善させることが可能です。
1期治療で歯の生える土台をしっかり作り、悪い癖を直すことで、2期の矯正を行う際に短い期間で済ませることができるでしょう。
2期治療
2期治療は永久歯が生えそろったあとに行われる治療で、おおよそ11歳以降のお子さまがあてはまります。
成人になってから受ける矯正治療とほぼ同じで、永久歯を動かすことで歯並びを整えます。具体的には、ブラケットとワイヤーを用いる矯正方法、透明のマウスピースを用いる矯正方法が主流です。
なお、1期治療を受けていた場合は、2期の治療期間が短くなる、もしくは2期治療の必要がなくなることがあります。
小児矯正の種類
小児矯正は、治療する時期によって1期治療と2期治療に分けられることを先述しましたが、それぞれどのような治療方法があるのでしょうか。以下、1期治療と2期治療の小児矯正について解説します。
1期治療の小児矯正
まずは、1期治療で行われる小児矯正の方法です。
永久歯と乳歯が混在する1期治療では、床矯正、マウスピース矯正などの方法があります。どの方法も歯が生える土台となる顎にアプローチすることを目的としており、歯に力を加えて歯並びを整えることは主目的ではありません。
床矯正
床矯正は、拡大床、プレート、バイオネーターなどともよばれ、取り外し可能な器具を装着します。顎を大きくするよう力が加わる仕組みで、徐々に顎を広げていきます。
永久歯が生えそろうまでの時期で行われ、治療期間は1~3年間ほどです。取り外し不可の装置もあり、装着可能な装置よりも顎を大きくする効果は高いものの、装着中に違和感がある、見栄えが悪いなどのデメリットがあります。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、取り外し可能なマウスピースを装着することで、顎の成長をコントロールして大きくする効果があります。また、受け口といわれる下顎が上顎にかぶさる状態も改善できます。
毎日の装着時間は各マウスピースのブランドによって多少の差はありますが、一般的に就寝中と日中2~3時間で設定されており、家にいる間の装着のみで済むブランドが多いことも特徴です。
2期治療の小児矯正
つづいて、2期治療で行われる小児矯正の方法です。
2期治療は永久歯が生えそろったあとに行われるため、ワイヤーとブラケットを用いた矯正、マウスピースを用いた矯正など、成人になって行う治療方法とほぼ同じです。
ただし、永久歯が生えそろった頃から成人になるまでの間は歯の移動量が多いため、矯正治療に適した時期といえます。
ワイヤー矯正
ブラケットとよばれる器具を歯に装着し、ブラケットへワイヤーを通して力をかける方法です。メジャーな矯正方法で、さまざまな歯並びに対応しています。
ワイヤー矯正には噛み合わせの改善効果がありますが、噛み合わせの改善効果はマウスピース矯正にはない特徴です。ワイヤー矯正は口を開けた際に装置が目につきやすいため、目立ちにくいプラスチック製のブラケットを使用した方法などがあります。
治療期間は、2~4年間ほどです。
マウスピース矯正
透明のマウスピースを用いた方法です。2期のマウスピース矯正では、お子さまの口内データをもとに治療計画が組まれ、少しずつ形の異なるマウスピースが製作されます。
治療期間中は数週間ごとに装着するマウスピースが変わり、目標とする歯並びになるように歯を動かします。装着時に目立ちにくく、取り外し可能なため、食事や歯磨きの際に外すことが可能です。
小児矯正にかかる費用
1期、2期の小児矯正の種類について解説しましたが、治療を受ける場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか。矯正治療は基本的に保険が適用されないため、高額となる傾向があります。
以下、1期と2期の小児矯正の費用相場を解説します。
1期の小児矯正の費用相場
1期の小児矯正では、床矯正とマウスピース矯正が主な方法です。それぞれの費用相場は、以下のとおりです。
<1期の小児矯正の費用相場>
矯正の種類 | 費用相場 |
---|---|
床矯正 | 10~30万円 |
マウスピース矯正
(T4K、プレオルソX、キレイラインキッズ、 |
~20万円 |
矯正といえば、治療費用が100万円ほどするイメージをおもちの方も多いのではないでしょうか。
実は、1期の小児矯正は、2期や成人後の矯正ほど費用がかからず、床矯正なら30万円以下、マウスピース矯正なら20万円以下で受けられる歯科医院が大半を占めます。1期の小児矯正が比較的安い理由としては、通院回数が少なくて済む、ワイヤーとブラケットを用いた技術の高い治療を必要としない、器具が高価ではないことなどがあげられます。
1期の小児矯正は治療費用が安く済む傾向のため、お子さまの将来の歯並びに不安をおもちの方は検討されてもよいでしょう。
2期の小児矯正の費用相場
2期の小児矯正では、ワイヤーとブラケットを用いる方法(ワイヤー矯正)とマウスピースを用いる方法の2種類あります。それぞれの費用相場は、以下のとおりです。
<2期の小児矯正の費用相場>
矯正の種類 | 費用相場 |
---|---|
ワイヤー矯正(金属) | 40~70万円 |
ワイヤー矯正(ホワイト・クリア装置) | 50~100万円 |
マウスピース矯正 | 50万円~ |
ワイヤー矯正は、矯正器具が目立ちにくいように、ホワイト・クリアの色を選択できます。金属製と比べると2~3割ほど治療費用が高くなる傾向にあるようです。マウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも見た目が分かりにくく、小児矯正ではインビザライン・ファーストなどが使用されます。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに歯科医院によって治療費用に差があるため、小児矯正をお考えの方は歯科医院でご相談ください。
小児矯正にかかる費用をおさえる方法
小児矯正でかかる治療費用は、工夫次第で多少安くおさえられる可能性があります。治療費用を安くおさえる方法は、以下のとおりです。
部分矯正で済ませる
矯正治療は、基本的に上下の歯すべてが対象です。
もし、一部分の歯並びや噛み合わせだけ悪い場合、部分矯正を行うことでお悩みを解決できることがあります。部分矯正のほうが全範囲の矯正治療よりも安いため、部分矯正で済む可能性がないか歯科医院でご相談ください。
郊外の歯科医院で治療を受ける
矯正治療は自由診療のため、歯科医院によって価格設定が異なります。都心や立地のよい歯科医院は賃料が高いため、矯正治療の費用も高い傾向があります。
同じ矯正治療の内容を郊外の歯科医院で調べると、都心よりも費用が低く設定されていることがあるため、歯科医院選定の際は、郊外にも目を向けるとよいでしょう。
モニターになる
歯科医院によっては、モニターとして治療を受けてもらえる方を募集していることがあります。治療結果は、個人情報を伏せて(顔写真の目部分を黒塗りにするなど)学会発表や論文執筆に使用されます。
通常より安く治療を受けられる場合が多いですが、モニターを募集しているかどうかはタイミングも重要です。モニターとして治療を受けることも考慮に入れるのであれば、こまめに歯科医院へ募集の有無を確認しましょう。
まとめ
本記事では、小児矯正の種類、治療にかかる費用や安くおさえる方法などについて解説しました。
小児矯正をおこなう時期は、永久歯が生えそろう前の1期、永久歯が生えそろった2期に分けられます。それぞれ治療方法や費用が異なり、治療費用は2期のほうが高くなる傾向です。また、部分矯正で済ませる、郊外の歯科医院を調べる、モニターになるなどして治療費用をおさえる方法もあります。
小児矯正を検討されている方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。