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小児矯正の1期治療のみで終わることはある?注意点も解説!

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こんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。

歯科医と女の子

小児矯正の1期治療とは、永久歯が適切な位置に生えてくるように顎の成長をコントロールするのが主な目的の矯正治療です。理想的な歯並びにするためには、1期治療のみではなく、2期治療も行うことが求められます。

今回は、小児矯正が1期治療のみで終わることはあるのか、途中で中断した際の注意点などを解説します。

小児矯正の1期治療とは?

クエスチョンマークと女の子

小児矯正の1期治療とは、こどもがまだ成長段階にある間に行われる矯正治療のことです。1期治療で行われる治療は、顎の成長を適切に調節し、上下のバランスを整えることで、永久歯がきれいに並んで生える環境を整えることを目的としています。

通常、永久歯は乳歯よりも大きく、顎が小さいと歯が重なり合って乱れた状態で生えてくることがあります。これは、歯が並ぶスペースが不足しているために起こります。そこで1期治療では、歯がきれいに並ぶための適切なスペースを作り出すことを目指すのです。一般的に、1期治療は3歳頃から始めることができ、治療期間は2〜4年程度となることが多いです。

ただし、1期治療が必ずしも必要とは限らず、状況によっては2期治療(成人矯正)から開始することもあります。そのため、1期治療が必要かどうかは、歯科医師のアドバイスが必要です。

小児矯正の1期治療のみで終わることはある?

首をかしげる親子

小児矯正における1期治療だけで矯正が完了するかどうかは、個人差が大きいです。1期治療で治せる程度の割合は、およそ7割といえるでしょう。

1期治療は矯正治療の途中段階であり、2期治療も行って歯並びを完全に整えることが推奨されます。さらに、こどもの成長と歯の状態を予測することは非常に困難であり、事前に1期治療だけで終われるかどうかを断言するのは難しいのが現状です。

ただし、以下のような状況では、1期治療だけで矯正を終えることができる場合があります。

 

・歯が小さく、前歯のスペース不足が軽度である場合

・上の前歯2本だけが突出している出っ歯

・骨格に問題が少ない受け口

 

歯が大きくてスペース不足が多いケースでは、ほぼ確実に2期治療が必要です。その場合には、1期治療を行わず永久歯列が完成するまで治療を待つという選択肢もあります。

小児矯正の1期治療のみでやめてしまうケースも?

サングラスをかけた女の子

小児矯正の1期治療のみでやめてしまうケースもいくつかあります。それは、歯並びがきれいに整った場合だけでなく、こどもの意思や環境の変化など、以下のような原因が挙げられます。

こどもが治療に疲れてしまった

小児矯正の治療中に、こども自身が治療の中断を望むケースがあります。

小児矯正の1期治療は、約2〜3年の時間を要し、2期治療も含めると合計で5〜6年の期間が必要とされます。食事のあとの念入りな歯磨きや口の中に装置を装着している状態を、長期間続けなければなりません。

これが大きなストレスとなり、治療をやめたいと感じるこどもが多いのです。特に、治療期間の長さや装置の存在が日常生活における不便さや不快感を引き起こすことが、治療中断の一因といえます。

治療費用が払えなくなった

治療の途中で費用の支払いが困難となり、治療を断念する方がいることも珍しくありません。

1期治療の費用はおおよそ20~60万円程度であり、これを2〜3年の間に分割して支払うことが一般的です。

しかし、経済状況によって支払いが困難になる家庭もあるのが現実です。

基本的に歯科矯正は保険が適用されないため、事前に費用の試算を行い、経済的な負担を考慮しながら治療を進めることが必要です。出費の程度を予測し、事前に準備を行うことで、途中で治療を断念せざるを得なくなるリスクを減らせます。

通院が難しくなった

小児矯正の1期治療を途中で終えてしまう場合があるのは、毎月の定期治療への通院が困難となるケースも考えられます。

両親が転勤になる、こどもが留学や進学で移動するといった状況で、定期的な通院が困難になることが理由として挙げられます。残念ながら、このようなケースでは治療の断念が避けられないことが多いです。新しい住所地の歯科医院で治療を続けることは可能ですが、治療の引き継ぎにより追加の治療費が発生する可能性が高く、治療を断念してしまうこともあります。

1期治療で理想の歯並びになった

1期治療の段階で歯並びが改善され、治療を終えることを選択するケースがあります。

しかし、1期治療は主に2期治療への準備段階としての役割であり、前歯の噛み合わせと歯並びをよくすることが目標です。1期治療で歯並びがよくなったように感じられる場合でも、一時的な改善である可能性が高いといえます。こどもの成長に伴い2期治療を行わないと、歯並びが再び悪化することも考えられます。

ただし、前歯の歯並びを一定程度整えることが目的である場合は、1期治療で終了することも適切な選択といえるでしょう。

小児矯正の1期治療のみで終わる場合の注意点

人差し指を立てる男性医師

小児矯正の1期治療は2期治療の準備段階として行われます。1期治療のみで歯科矯正を終えてしまうことで、歯並びや噛み合わせを完全に整えられないことや、後戻りする可能性があります。

後戻りする可能性がある

小児矯正を途中で中断する場合、特に注意すべき点は「歯の後戻りのリスク」です。

矯正治療が進行し、歯が正しい位置に移動したとしても、治療後の適切な保定期間を経ないと動かした歯は元の位置に戻ってしまいます。1期矯正では歯の整列が主な目的で、この段階で治療を中断してしまうと、元の歯の位置への逆戻りが高確率で起きるのです。

治療を中断する際は、その後の保定処置が不可欠となる点を理解しておく必要があります。

理想としていた歯並びにならないことがある

小児矯正の1期治療だけを行った場合、それだけで理想的な歯並びが得られるわけではありません。1期治療は理想的な歯並びを実現するための基盤を築くステップであり、実際のところ、2期治療と合わせて一連の治療として行う必要があります。

1期治療を完了しただけでは、期待する歯並びを確実に得ることはできないと理解しておくことが重要です。

顎関節症を発症するリスクがある

小児矯正の途中で治療をやめると、顎関節症のリスクが増加する可能性があると指摘されています。

1期治療は、前歯の歯並びを調整するだけでなく、あとから生えてくる永久歯が適切な位置に生えるよう、顎の成長を促進する効果もあります。治療を中断することで、永久歯が不適切な位置に生えてきて、これが原因で顎関節症を引き起こすケースが珍しくないのです。

小児矯正を途中でやめてしまうことは極力避けることが望ましいです。

まとめ

親指を立てる歯科医と女の子

小児矯正は「1期治療」と「2期治療」の2段階で成り立っています。

1期治療は主に前歯の位置調整や歯並びの土台を作る目的で行われ、こどもの成長とともに行われる2期治療でさらに歯並びを整えることが多いです。

1期治療だけで治療を終えるケースも存在しますが、場合によってはいくつかリスクが存在します。たとえば、後戻りのリスクが高まり、動かした歯が元の位置に戻ってしまうことが高確率で起こるとされています。さらに、治療の途中でやめてしまうと、顎関節症になる可能性が高まるともいわれているのです。

1期治療は、あとで生えてくる永久歯が理想的な位置に生えるよう顎の成長を促す効果も期待されるため、途中で中断することはさまざまな問題を招きやすくなるのです。

また、治療費用の問題や通院の困難さ、こども自身が治療のストレスから治療中段を希望するなど、さまざまな要因で1期治療だけで終わってしまうケースもあるでしょう。治療費用は保険適用外であり、数年間にわたって負担があるため、費用面の計画も重要です。

小児矯正では、1期治療だけでは理想的な歯並びを得ることは難しいため、2期治療を含めた総合的な治療計画が推奨されます。こどもの歯科矯正を検討する際は、治療期間や費用、中断することのリスクなどをしっかりと理解して、準備・計画しましょう。また、治療の進行とともに、こどもの意思も尊重し、無理なく治療を進められるようサポートすることも重要です。

小児矯正を検討されている方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。

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