アライナーをきれいに保つ!適切な洗浄方法と注意点を解説!アライナー 洗浄
ブログこんにちは。札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」です。
近年、アライナーを使用して歯並びを整える矯正方法の人気が高まっています。
「アライナーはどのように手入れすればいいの?」「ちゃんと洗浄できているのか不安」など、アライナーの取り扱いで疑問を感じている方もいるでしょう。アライナーは適切な洗浄方法でしっかりとケアする必要があります。
今回は、アライナーをきれいに保つ適切な洗浄方法や、取り扱いの注意点などを解説します。ご自身のアライナーの取り扱い方法に疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
アライナーを洗浄しないで使用するリスク
アライナーを洗浄しないと、アライナーの表面に汚れやプラークが残ります。汚れが残った状態でアライナーを装着すると、残った汚れが歯の表面に密着します。
アライナー装着中は、唾液の自浄作用などの効果が得られにくいので、虫歯のリスクが高いです。長時間、歯の表面に汚れが付着した状態が続くと、虫歯や歯周病になるリスクが高まるでしょう。
また、アライナーを洗浄しないで使用すると、雑菌やカビの温床となる可能性があります。不衛生な口内環境は口臭の原因になるため、アライナーは清潔な状態を保つように心がけてください。
アライナーの適切な洗浄方法
アライナーの洗浄方法は、大きく2つあります。
・流水で軽く擦り洗いする
・洗浄剤を使用する
両者を使い分けて、しっかりと洗浄することが重要です。
流水で軽く擦り洗いする
水を流しながら、指を使ってアライナーの汚れを擦り洗いします。アライナーの溝部分の汚れは、歯ブラシを使用して洗うとよいでしょう。毛先が入り込むので、細かい汚れも除去できます。
使用する歯ブラシは「やわらかめ」「ふつう」のものを選んでください。「かため」の歯ブラシを使用すると、アライナーの表面に傷がつく可能性があります。
雑菌が繁殖する原因になるため、ゴシゴシと強い力で磨かないことが重要です。
洗浄剤を使用する
アライナーは2週間前後で新しいものに交換するため、流水で軽く擦り洗いするだけで清潔な状態を保てるでしょう。
しかし、アライナーのにおい・変色などが気になる場合は、週1回ほどの頻度で洗浄剤を使用すると解消できます。アライナー専用の洗浄剤を使用すれば、30分程度で十分な効果を得られるでしょう。
洗浄剤には、つけ置きタイプ・泡タイプ・スプレータイプなど、さまざまな種類があります。汚れの程度や種類によって使い分けることも可能です。
流水での洗浄だけでは不安が残る方は、洗浄剤を使用するとよいでしょう。除菌作用があるため、安心してアライナーを装着できます。
アライナー洗浄時の注意点
アライナーを洗浄する際には、いくつか注意点があります。間違った方法で洗浄すると、矯正治療に支障が出る可能性もあるため事前に確認しましょう。
アライナー洗浄時の注意点は、以下のとおりです。
・お湯を使わない
・研磨剤が配合されたもので洗浄しない
・自然乾燥させる
それぞれ解説します。
お湯を使わない
アライナーは樹脂でできているため、熱に弱いです。熱湯での消毒や、お湯での洗浄などは、変形する原因になるでしょう。
アライナーが変形して装着できなくなると、スムーズに治療が進みません。洗浄する際は、水か人肌程度のぬるま湯を使用しましょう。
研磨剤が配合されたもので洗浄しない
アライナーを歯ブラシなどで擦り洗いする際は、研磨剤が配合された歯磨き粉などの使用は避けてください。
研磨剤が配合されたもので擦ると、アライナーの表面に細かな傷ができます。傷ができるとアライナーの表面が粗造になるため、汚れや雑菌が繁殖しやすい環境になります。
洗剤を使用して洗浄したい場合は、中性洗剤など研磨剤の含まれていないものを使用しましょう。
自然乾燥させる
アライナーを洗浄したあとは、乾燥させて保管します。雑菌の繁殖が気になるからと、ドライヤーで乾燥させる、直射日光の当たる場所に置くなど、熱を加えるとアライナーが変形する原因になりかねません。
洗浄後のアライナーは、風とおしのよい場所で自然乾燥させましょう。
どれくらいの頻度でアライナーを洗浄するといい?
アライナーは、1日20時間以上装着します。そのため、食事とブラッシング以外の時間は装着している状態になります。
洗浄は、食事の際にアライナーを外したタイミングで行うとよいでしょう。アライナーを取り外した直後に流水で洗浄すると、雑菌の繁殖やにおいを抑えられます。
外出先で洗浄できない場合でも、1日1回は必ず外して洗浄しましょう。においや変色が気になる場合は、週に1回ほど洗浄剤を使用して洗浄すると予防できます。
アライナーの保管方法
アイライナーは薄い樹脂でできているため、熱や衝撃に弱いです。保管方法を誤ると、破損する原因になります。
アライナーの保管方法は、以下のとおりです。
専用のケースに入れて保管する
アライナーを保管する際は、必ず専用のケースに入れてください。
ただし、アライナーが濡れた状態でケースに入れると雑菌が繁殖し、不衛生な状態になります。アライナーをケースで保管する際は、乾燥したことを確認したうえで蓋を閉めてください。
乾燥させている間は、ケースの蓋は開けて風とおしのよい場所に置いておきましょう。洗ったあとにティッシュに包んで置いておくと、誤って捨てる可能性が高いです。
ケースに入れない場合は、保管する場所を決めておきましょう。
1つ前のアライナーを保管しておく
使用中のアライナーに破損や紛失などのトラブルが生じた場合は、1つ前のアライナーを使用することが多いです。そのため、1つ前のアライナーもケースに入れて保管しましょう。
処分すると、使用中のアライナーにトラブルが生じた際に何も装着できなくなります。新しいアライナーが完成するまで治療を中断することになるので、治療期間も延びるでしょう。
矯正治療中は歯が不安定な状態なので、もとの位置に戻ろうとする後戻りが起きる可能性もあります。治療期間を延ばさないためにも、1つ前のアライナーも必ず保管しておいてください。
暑い場所に放置しない
外食などでアライナーを外す際、ケースに入れて車に置いて出掛ける方もいるでしょう。
しかし、車内は高温になりやすく、アライナーが変形するかもしれません。室内でも、直射日光の当たる場所など高温になる所で保管すると、変形の原因となります。
外出先でアライナーを外した際は、カバンの中に入れるなどして持ち歩きましょう。
まとめ
アライナーを洗浄せずに使用すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。雑菌やカビが繁殖して不衛生な状態になるので、しっかり洗浄しましょう。
アライナー装着中は、唾液が歯の表面に行き届きにくくなるため、汚れが残った状態が続くと細菌の力が優位に働きやすいといえるでしょう。矯正治療中は、ふだん以上に丁寧に口腔ケアをする必要があります。
アライナーは、食事の際など外したタイミングで流水で優しく擦り洗いしましょう。黄ばみやにおいが気になる場合は、洗浄剤を使用して除菌すると解消するケースが多いです。流水での洗浄だけでは不安な方は、週1回ほどの頻度で洗浄剤を使用するとよいでしょう。
アライナーは樹脂でできているため、熱や刺激に弱いです。研磨剤が配合された洗剤や歯磨き粉で磨くと、傷がつき雑菌が繁殖しやすい状態になります。熱に弱く変形しやすいため、暑い場所で保管する、お湯で洗浄するなどすると変形の原因になるでしょう。
アライナーの取り扱いでわからないことがあったら、歯科医師や歯科衛生士に質問して適切な方法で管理することが大切です。
アライナー矯正を検討されている方は、札幌市北区の歯科・小児歯科・歯科口腔外科・矯正歯科「太平歯科医院」にお気軽にご相談ください。